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グンゼ、タッチパネルの供給体制を強化

2010年12月7日 (火)

拠点・施設グンゼは7日、台湾コアトロニック社のグループ会社、ヤングライティング社との間で、タッチパネル製造の合弁会社を設立することで合意した。透過型静電容量方式タッチパネルの生産を増強し、グンゼグループ全体で2011年12月までに、現在の約10倍である月産60万枚(10インチ換算)まで引き上げる計画。

 

07年の”iPhone”発売以降、タッチパネル市場は急激に成長しており、ことしの”i-Pad”発売でタッチパネル機能を付加したタブレット型端末の市場も急激に拡大していくとみられることから、ユーザーの需要に対応するために生産体制の増強が必要と判断したもの。

 

透過型静電容量方式タッチパネルの生産キャパシティーを増強させるため、自社での設備増強だけでなく、パートナーとのコラボレーションを含むグローバルネットワークの構築を進める方針。パートナー会社のヤングライティング社は、液晶バックライトの世界最大手であるコアトロニック社のグループ会社で、バックライトの薄型化などの高い技術を保有しており、グンゼのタッチパネル技術と融合することで、競争力の高い商品の提供が可能と判断した。

 

透過型静電容量方式タッチパネルへの旺盛な需要に対応するため、合弁会社設立に加え、中国で電子部品事業を行っている香港のグループセンス社との合弁子会社への増資などにより、川下の印刷、組立工程の生産増強を行う。川上のコーティング、スパッタ工程も「早急に生産増強を行えるよう検討している」としている。

 

ヤングライティング社と設立する合弁会社は、グンゼが49%、ヤングライティング社が51%を出資し、今月中に設立、2011年3月に操業を開始する。