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三菱ケミカルHDと大陽日酸が資本業務提携
サプライチェーン構築・ロジスティクスで関係強化

2013年9月26日 (木)

話題三菱ケミカルホールディングスと大陽日酸は26日、資本業務提携契約を締結した。これにより、大陽日酸は309億8000万円を調達。三菱ケミカルグループの持分は24.48%となり、両社は国内外でサプライチェーンの構築・運営や拠点活用によるロジスティクスなどの分野で関係強化を図る。

三菱ケミカルHDは大陽日酸が行う第三者割当による新株発行と自己株式を引き受けて大陽日酸の株式10.41%を取得し、中核事業会社の三菱化学の持分と合わせて24.48%を保有する。

業務提携では、産業ガス関連事業と販売チャネルの相互活用を柱とする。具体的には、大陽日酸が国内大口顧客向けを中心にパイピングガス供給を行ってきた安定供給ノウハウを、三菱ケミカルHDが計画する新たな海外生産拠点へ展開することで、海外事業の拡大を図る。

また、パイピングガス供給による長期安定的なベースロードを確保した上で、近隣市場への液化ガス、シリンダ―ガス、ガス関連機器需要を取り込み、既存事業との相乗効果による売上拡大を目指す。

こうした海外での取引や協業を早期に実現させるため、両社でワーキンググループを立ち上げて詳細を詰める。

販売チャネルの相互活用では、産業関連ガスの協業と同様にワーキンググループを設置し、大陽日酸メディカル事業の医療用ガス・関連機器を三菱ケミカルHDの販売チャネルを通じて拡販することや、三菱ケミカルHDの人工炭酸泉、炭素繊維容器で大陽日酸の販売チャネルを活用することなど、具体的な検討を行う。