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ミューチュアル、鈴木製作所の事業を取得

2013年10月4日 (金)

メディカルミューチュアルは4日、8月に東京地裁で破産を申し立てた鈴木製作所(東京都江戸川区)の事業を取得すると発表した。

鈴木製作所は医薬品、化粧品業界を中心に自動充填機などの製造・販売・メンテナンス事業を継続していたが、資金繰りに窮し、8月2日に東京地裁で破産を申立てた。

同社の製造技術は業界内で高い評価を受けており、特にアンプル・バイアル・シリンジ充填などの大型一貫ラインの製造では、国内有力メーカーの1社に位置づけられていた。

ミューチュアルは、仕入れ先でもある鈴木製作所に対して資金支援・営業支援を重ねてきたが、コスト管理、納期管理、資金管理などの経営課題を克服できず、経営破綻に至った。

ミューチュアルでは、鈴木製作所の技術継承や既存顧客との取引の安定を重視するとともに、「一部の高収益業務を柱とした安定的な事業再構築の可能性がある」と判断し、医薬品、化粧品業界向け自動充填機の製造・販売・メンテナンスなどの全事業を取得することにしたもの。

取得額は3億5100万円。なお、ミューチュアルは、鈴木製作所の株式14.9%を保有している。