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運送事業者の労働法令違反、「労働時間」が最多

2013年10月9日 (水)

行政・団体厚生労働省は8日、全国の労働局や労働基準監督署が2012年、トラックなど自動車運転者を使用する事業所に対して行った監督指導、送検の状況を公表した。

厚労省のまとめによると、監督指導が行われたのは自動車運転者を使用する6007事業場で、このうち「何らかの労働基準関係法令違反」が認められたのは、4924事業場と全体の82%に上った。また、改善基準告示違反は60.6%に当たる3640事業場で確認された。

労働基準関係法令違反は、労働時間が54.9%で最も多く、割増賃金が24.3%、休日が5.7%と続いた。改善基準告示違反は、最大拘束時間(48.9%)、休息期間(35.9%)、総拘束時間(34.9%)、連続運転時間(30.3%)、最大運転時間(17.3%)――の順で多かった。重大、または悪質な労働基準関係法令違反で送検されたのは80件だった。

同省では「自動車運転者は、依然として長時間労働の実態にあり、脳・心臓疾患の労災認定件数が最も多い職種。引き続き、自動車運転者を使用する事業場に対し、労働基準関係法令などの周知・啓発に努め、問題があると考えられる事業場は監督指導を行うなど、自動車運転者の適正な労働条件の確保に取り組んでいく」としている。

■「自動車運転者を使用する事業場に対する監督指導、送検の状況」の詳細は下記URLを参照。
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11202000-Roudoukijunkyoku-Kantokuka/0000025587.pdf