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ユニーグループ、共同物流拠点の稼働を開始

2013年10月21日 (月)
21日に開設したマザーセンター

21日に開設したマザーセンター

荷主ユニーグループ・ホールディングス(愛知県稲沢市)は21日、グループ共同物流の拠点となる「ユニーグループマザーセンター」の稼働を開始する。

同社は昨年5月に発表した「グループ・シナジー5か年計画」で、共同物流拠点化を進めることで3年目の2015年度に年間7億円の利益改善を図る計画を打ち出している。

計画に沿ってことし2月から中京地区で実験運用を行っていたが、実験の検証結果を受け、プライベートブランド「スタイルワン」「プライムワン」の一般加工食品を対象に、計画を一部前倒しして稼動を開始することにした。

マザーセンターのスキーム(出所:ユニーグループ・ホールディングス)

マザーセンターのスキーム(出所:ユニーグループ・ホールディングス)

マザーセンターの稼動により、メーカーは商品を一括して配送するだけで済むため、全国32か所にあるユニー、サークルKサンクスの物流センターまでの配送ラインを一本化し、物流コストの低減につなげる。この取り組みにより、同社は年稼動で1億円の利益改善を見込む。

また、サークルKサンクスでは、小商圏対応として取り組んでいる店舗のミニスーパー化に伴い、一般加工食品の商品改廃が増加する見通しとなっていることから、マザーセンターを通して主体的に商品供給を行い、各物流センターの在庫量を一括管理する。

これにより、コンビニエンスストアでは比較的動きの少ない調味料などの一般加工食品も、物流センターの在庫量を適切な水準で維持することができるため、機動的な商品改廃が可能になる。同社では「商品コストの引き下げにとどまらず、物流改革による商品競争力の向上を目指し、今後もマザーセンターのさらなる拡大に取り組んでいく」としている。

■マザーセンターの概要
開設日:2013年10月21日
所在地:愛知県小牧市上末小坊田1296番地1トーカン小牧流通センター内
敷地面積:1500坪
取扱商品:「スタイルワン」「プライムワン」の一般加工食品(スタイルワン、プライムワンの食品仕入高のうち15%)
運用方法:マザーセンターから全国32か所(ユニー6か所、サークルKサンクス26か所)の物流センターまで仕分け・配送

年度別利益改善額

年度別利益改善額