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大塚倉庫、サンヨー食品との共同物流を拡大

2013年10月22日 (火)

フード大塚グループの物流事業会社・大塚倉庫(大阪市港区)は22日、即席麺大手のサンヨー食品(東京都港区)と、11月6日から中部地区で飲料と即席麺の共同物流を行うことに合意した、と発表した。四国地区で実施していた共同物流で効率化が可能と判断し、中部地区に拡大するもの。

大塚倉庫は、大塚製薬とサンヨー食品両社の物流特性を調査し、夏が繁忙期で「ポカリスエット」など重量がある大塚製薬の飲料と、繁忙期が冬で「サッポロ一番」など軽量の即席麺が相反した特性を持つことに着目。

両社の製品を組み合わせて輸送することで、季節によって生じる物量の変動リスクを補完でき、重量制限のある配送トラックの有効活用が可能となることを提示した。

さらに、配送先の卸や小売店などの重複率が高いことから「共同物流が両社にとって高いシナジー効果を生む最適な組み合わせ」と判断し、四国地区での実績を基に検証を行った結果、「互いに工場を持たない中部地区で効果が期待できる」と結論づけて共同物流の拡大につなげた。

昨年7月、大塚倉庫は異業界メーカー間で初となる共同物流をサンヨー食品と四国地区で開始。この取り組みにより、配送トラックの積載率は15%上がり、配送コストの軽減を実証。

配送効率の向上で配送車両が減り、配送車両からのCO2排出削減にもつながったとして、中部地区へのエリア拡大を決めた。