資生堂、ドバイに販売会社を設立

拠点・施設資生堂は24日、中東で同社ブランドの輸入販売を行う新会社「資生堂ミドルイースト社」をアラブ首長国連邦（UAE）のドバイに設立すると発表した。

新会社は同社グループが51％を出資する合弁会社とし、UAEのほかにバーレーン、ヨルダン、クウェート、オマーン、サウジアラビア、カタールを対象として、2014年1月から販売を開始する。

この7か国では、1997年から現地代理店「クリエーションアレクサンドルミヤパリ社」が、欧米と同じのプレステージマーケティングのもと、グローバルブランド「SHISEIDO」を販売。フレグランス（香水）が中心の中東の高級化粧品市場で、資生堂が得意とするスキンケアを中心に存在感を確立し、現在は140店舗で販売している。

人口規模、富裕層の多さなどから「今後も高い市場性が見込まれる」として、同社は直接投資の検討を重ね、高級化粧品の販売ノウハウを持つクリエーション社をパートナーとして合弁会社を設立することに合意した。

年内は現在の代理店であるクリエーション社が7か国で継続して販売を行い、14年1月1日以降は新会社「資生堂ミドルイースト」が担う。

当面は「SHISEIDO」の浸透に注力してビジネス基盤を強化し、将来的には同社が展開するほかのブランドの取り扱いも検討する。