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昭和電工、ケミカル用アルミナ工場が試運転開始

2013年10月29日 (火)

拠点・施設昭和電工昭和電工は29日、インドネシアの合弁会社が28日にケミカル用アルミナの試運転を開始し、ユーザー評価を経て2014年下期から量産に入ると発表した。

同社はアンタム社と共同で、同国西カリマンタン州タヤン地区にケミカル用アルミナの工場を建設していた。年産能力は30万トン。

ケミカル用アルミナは、アルミニウム製錬用途以外に使用されるアルミナ、水酸化アルミニウムの総称で、水処理剤や耐火物、研削材、建築材料、ICパッケージ、液晶ガラスの材料など幅広く産業分野に使用されている。

同社はアルミナを生産する際に発生するボーキサイト残渣の海洋投入処分を15年中に終了し、横浜事業所で行っているアルミナの生産から撤退。

今後は横浜事業所で生産しているアルミナ製品の代替として、当インドネシアの新アルミナ工場で生産した製品を日本、海外の顧客に販売する。また、需要の伸長が見込まれるインドネシア国内、周辺地域で水処理剤・耐火材用途向けなどへの販売を行う計画。

アンタム社が80%、昭和電工が20%を出資する合弁会社「インドネシア・ケミカル・アルミナ社」(ICA)が運営を担う。