エーザイ、美里工場の事業を武州製薬へ譲渡

メディカルエーザイは29日、美里工場（埼玉県児玉郡美里町）の事業を武州製薬（埼玉県川越市）に譲渡すると発表した。来年3月31日に譲渡を完了する。

同社は主力品の特許満了や新製品の上市による製品ポートフォリオの変化に直面していることを受けて、新興国、開発途上国への進出を図っている。

具体的には、これまでの「地域別に存在する製造サイトを軸にした体制」から、「グローバルに統合された製品群別のユニット体制」へと転換、新体制でグローバルサプライチェーンの最適化に向けた戦略の見直しを進めており、これらの取り組みの一環として、今後も成長が予想される医薬品受託製造ビジネスに強みを持つ武州製薬へ、事業を譲渡することを決めたもの。

事業譲渡に際し、美里工場の従業員に対して転籍希望者を募集し、希望者は武州製薬へ転籍する。また、美里工場で製造している自社製品は、一部を除き武州製薬への製造委託品として美里工場で生産を継続する。

■美里工場の概要
所在地：埼玉県児玉郡美里町大字広木950
敷地面積：17万3496m²
延床面積：5万8316m²
社員数：210人（2013年10月1日現在）
生産剤形：錠剤、カプセル剤、注射剤
清算実績：錠剤38億錠、注射剤4千万本（2013年3月期）