三菱地所、福岡でマルチテナント型物流施設に着工

ロジスティクス三菱地所は11日、福岡県糟屋郡久山町と篠栗町を跨ぐ用地に地上4階建て、延床面積4万m²のマルチテナント型物流施設「ロジクロス福岡久山」を着工すると発表した。2014年10月の竣工を目指す。

三菱地所が手掛ける物流施設としては初の単独開発案件で、首都圏以外の開発案件も初めてとなる。着工に合わせ、同社は物流施設のブランドを「ロジクロス」と名付け、今後全国で展開していく。

ロジクロスは、物流の「Logi-」に加え、人・モノ・ビジネスが活発に行き交うイメージを「Cross」という言葉で表現し、物流に関わるさまざまな「Cross」が生まれることで、新たな可能性が広がっていく場所を提供していきたいとの思いを込めた。

施設のロゴマークは、「Logicross」（ロジクロス）」のL、O、Cを使用し、物流施設をイメージした箱型を形成することにより、安定感や安心感を表現した。

第一弾となる「ロジクロス福岡久山」は、福岡市、北九州市への配送を十分にカバーできるほか、九州自動車道福岡ICまで近い立地を生かし、九州全域への広域配送拠点に適した施設として開発する。

最新の物流施設の仕様を備えるとともに、施設で働く従業員の職場環境にも配慮した施設計画としており、マルチテナント型物流施設として荷主・3PL会社の多様なニーズに対応する。

同社ではことし4月に「物流施設事業部」を組織し、物流施設事業をオフィス・住宅・商業施設に次ぐ事業の一つとして成長させる方針を掲げ、首都圏以外の福岡・大阪・名古屋などの大都市圏を中心に全国で進出の検討を進めている。

■施設の概要
所在地：福岡県糟屋郡久山町大字久原字原2781-1、福岡県糟屋郡篠栗町大字和田宇部木原1030-1（地番）
敷地面積：1万8136.90m²（5486坪）
延床面積：4万m²（1万2100坪）
構造：柱SRC・梁S造、地上4階
建設計監理監修：三菱地所設計
設計施工：竹中工務店
着工：12月20日
竣工：2014年10月中旬