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【年頭所感】環境の取り組み、実効性上げる時期[JILS]

2011年1月5日 (水)

話題「ロジスティクスシステムに関連する、以下の3点に着目している。第1に、グローバリゼーションとロジスティクスの高度化である。国際競争を勝ち抜くために、グローバルサプライチェーン全体の効率化を、コスト・サービスレベルの両面から考えなければならない。2010年に設置したグローバルロジスティクス小委員会で検討を重ね、グローバルロジスティクスのあるべき姿、課題と対策を訴えていく。

 

第2に、環境問題への対応である。われわれはこれまで、ロジスティクス環境会議、グリーン物流パートナーシップ会議などの活動を通して、CO2削減ほか、ロジスティクスでの環境問題への対応方策・改善手法を検討してきた。今後は、こうした成果を産業界に普及させ、ロジスティクス分野で実効性を上げることができるようにする時期に来ている。輸配送の効率化、輸送モジュールの標準化、共同化、マルチモードの進展だけでなく、荷主、事業者、小売の商習慣の改善など、多くの働きかけが必要だ。

 

第3は、主に人の面から見たロジスティクス高度化支援である。ロジスティクスの高度化は、人の英知によってのみ実現できることである。ロジスティクスに携わる人の能力開発、ロジスティクスの現状を可視化させ、課題を見つけ、対策を検討するための的確なKPIの普及、現場を支える方々の多様な働き方の提言など、今までに増して、積極的に発言していく」(日本ロジスティクスシステム協会、西田厚聰会長