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日本車輌、台湾向け鉄道車両136両を受注

2011年1月6日 (木)

話題電車のイメージ日本車輌製造は6日、住友商事を主契約者として、台湾鉄路管理局(TRA)から車体傾斜式電車136両を受注したと発表した。契約金額は約300億円。

 

台湾では、大規模なインフラ整備計画の一環として2009年から16年までの8年間で、交通ネットワークの整備に1兆4523億台湾元(約4兆円)を投資する計画で、台北、高雄、台中など都市内、都市間を結ぶ鉄道網拡充のための投資が活発化している。

 

TRAは台湾全土の在来線鉄道輸送を担当する政府直轄の組織で、西部海岸と東部海岸をそれぞれ走る路線が主な輸送系統となっている。今回受注した電車は12年から14年にかけて納入され、主に山間部や海岸線に沿って走る風光明媚な東部幹線の特急電車として使用される。

 

日本車両と住友商事がこれまでに台湾市場に供給した鉄道車両は、両社が出資する台湾の鉄道車両製造会社である台湾車輛股フン有限公司(台湾車輛)の受注・製造分を含め、約400両に達している。

 

直近では、台湾車輛がTRAに納入した通勤電車160両が営業運転に投入された。台湾では、今後も数百両単位で通勤・特急電車投入の計画があり、日本車両と住友商事は、同市場での鉄道車両シェアの拡大を図る。