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青森県、ロジスティクス戦略を策定

2014年1月16日 (木)

行政・団体青森県は15日、「海上アプローチのよさと物流ポテンシャル」を生かした新たな経済成長の方策として「青森県ロジスティクス戦略」を策定した。

同戦略では、2030年に実現させる将来像として「北東アジアにおけるグローバル物流拠点化」をイメージし、津軽海峡が「国内物流と国際物流の結節点」であると規定。「アグリビジネスを支えるロジスティクス拠点」「国際的な物流動脈と直結したグローバル・ロジスティクス拠点」「食料・資源・エネルギーに関するロジスティクス拠点」を目指す方針を示した。

こうした目標に向けて、今後5年間で産業力の強化と物流拠点化に取り組むとして、それぞれ「農林水産品の流通拡大」と「貨物の集積と航路の充実」を短期目標に掲げ、物流事業者などによる輸送プラットフォーム構築を支援するほか、輸出に最適な輸送手段の検討と具体化支援、北米・北極海航路を意識した本船寄港の可能性の研究——などの施策を設定した。

青森県がロジスティクス分野で経済成長を図ることにしたのは、同県の歴史的な物流上の役割や東日本大震災で物流機能の高さを再認識したこと、北極海航路の実現の可能性が高まり、「津軽海峡が欧米とアジアをつなぐゲートウェイとなる可能性を秘めている」ことなどが背景にある。

特に、東日本大震災では被災した八戸港がいち早く復旧し、青森港や大間港などと連携して東北への物流供給基地となったこと、現在も北米・アジア間の国際貨物の3割が津軽海峡を通過し、北極海航路の実現によって物流立地上のポテンシャルが高まると判断したことなどにより、ロジスティクス基盤を整備することで県産品の高付加価値化や市場開拓につながるとして、策定した。

ロジスティクス戦略の策定を受け、県は県民への周知を図るため、2月19日に青森国際ホテルで「青森県ロジスティクス推進フォーラム」を開催。三村申吾知事が戦略について説明するほか、神田正美・城西国際大学客員教授が「ロジスティクスが拓く青森県の可能性」と題した講演を行う。

■青森県ロジスティクス戦略の将来像イメージ図(クリックで拡大)


■フォーラムの詳細は下記URLを参照。

http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/soumu/seikatsusaiken/logistics_forum.html

■青森県ロジスティクス戦略
http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/soumu/seikatsusaiken/files/logi_senryaku.pdf