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河北新報と日本製紙、新聞用紙の新ラウンド輸送で合意

2011年1月13日 (木)

荷主河北新報社と日本製紙は13日、新聞配送後のトラックで新聞用紙を運ぶ「新ラウンド輸送」の開始で合意し、同日、岩沼市の日本製紙岩沼工場で出発式を行った。

 

両社で合意した「新ラウンド輸送」は、岩沼工場で製造している新聞用紙のうちの小型サイズの巻き取り紙(C巻、D巻)を、河北新報輸送保有の3トントラックで、約30キロ離れた仙台市泉区の河北新報印刷センターに運ぶもの。

 

開始後、当面は、宮城県南方面に河北新報朝刊を配送したトラック2台が帰り道に岩沼工場に立ち寄り、1台につき巻き取り紙2本を搬送する。月約100トンの新聞用紙が運べる計算で、これは岩沼工場から河北新報印刷センターに搬送する月間輸送量の約7%に相当する。

 

今後、搬送トラック台数を6台まで増やし、搬送量の約18%(月間約250トン)をこの方式で運ぶ方針。両社は、新聞配送後に空になるトラックの活用を目指して、ほぼ1年がかりで可能性を調査、協議してきた。主要商品を運んだ後の帰りに別の物品を運ぶ「ラウンド輸送」は各地で実施されているが、新聞社と製紙会社がタイアップし、新聞配送後のトラックを生かして新聞用紙を運ぶのは珍しい。

 

日本製紙では「新ラウンド輸送を実施することで、両社の輸送コストの削減だけでなく、新聞用紙の安定供給体制の強化やエコ輸送の実現につなげていく」としている。