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マザー工場化へ機能再編、120億円投資

第一工業製薬、四日市第3コンビナートに新工場

2014年1月24日 (金)

メディカル第一工業製薬は23日、三重県四日市市の第3コンビナート構内に新工場を建設し、商品の製造、開発の実証工場として「企業価値を高める集合基地」を目指すと発表した。

同県に集積する石油化学工業や自動車、電子・電気、医薬などの産業クラスターが存在する地域特性を生かし、保有する基礎技術を応用しながら新規事業の確立に向けた設備投資を行うもので、10万平方メートルの用地に120億円を投じ、2015年9月から段階的に操業を開始する。

再編の第一段階は環境・エネルギー分野を対象とし、市場の拡大が見込める燃料電池用部材、電子基板用絶縁材料の合理化と増産を図る。今後需要が増加する次世代電池の新素材開発を進め、国内から海外へ展開する基盤を構築。市場動向をにらみながらマザー工場としての機能を高める。

また、社会インフラの補修やトンネル工事用固結材の生産能力を強化。経済産業省の支援を得て、新規事業としてセルロースナノファイバーの応用技術や用途開発を加速させる。既にパイロットプラントで実証を完了しており、新工場では次の拡大ステップに入る。

■新工場の概要
工場名:四日市事業所霞工場
所在地:三重県四日市市霞1-23-2、23-5
敷地面積:10万平方メートル
従業員数:100人
総投資額:120億円
生産品目:機能性樹脂材料、電子材料関連製品
操業開始:2015年9月(一部)