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JCRが格付「A-」据え置き、今期過去最高益の見通し

センコー、投資増も「財務指標悪化は限定的」

2014年2月7日 (金)

ロジスティクス日本格付研究所(JCR)は7日、センコーの長期発行体格付を「A-」、格付の見通しを「安定的」に据え置くと発表した。

格付理由について、JCRは「物流センター投資やM&Aで有利子負債は増加傾向にあるが、アパレル業などの新規顧客の獲得やM&Aの寄与などにより、有利子負債とキャッシュフローのバランスは一定水準を維持している」と指摘。

現行の中期経営計画で従来を上回る投資が見込まれているため、「キャッシュフロー対比で有利子負債が増加する可能性が高い」としながらも、「既存顧客との安定した取引関係、買収企業の収支改善、既存事業とのシナジーなどを考慮すれば、財務諸指標の悪化は限定的」だとして、格付を据え置き、見通しを安定的とした。

今3月期の連結業績は、売上高3250億円(前期比10.7%増)、営業利益122億円(23.1%増)と増収増益の計画で、いずれも過去最高を更新する見込みで、「既存顧客との取引拡大、生産性向上の効果などがその背景にある」として、2015年3月期も新規物流センターの稼働、今期子会社化したアストの通年寄与などから、「収益は堅調に推移する」と予測した。

一方、13年4-12月期末の自己資本比率が28.6%となっていることについては「同業他社比でやや見劣りする水準にある」と指摘した。