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今月から実証実験、災害時の利用など想定

住友商事、大阪・夢洲にEVリユース電池システム完成

2014年2月7日 (金)

環境・CSR住友商事、大阪・夢洲にEVリユース電池システム完成住友商事は7日、電気自動車(EV)で使用した電池を再利用する大型蓄電池システムを世界で初めて開発し、大阪市此花区夢洲に設置を完了、今月から実証事業を開始したと発表した。

この事業は、環境省の2013年度「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御など実証モデル事業」に選定されているもので、今後3年間、隣接するメガソーラー”大阪ひかりの森発電所”の出力変動抑制効果を測定すると同時に、将来、大量に回収されるEVの中古電池(EVリユース電池)を活用し、大型蓄電池システムとして安全に運用する技術を確立する。

同社は日産自動車と共同で、EV用リチウムイオン電池の再利用に取組む合弁会社「フォーアールエナジー」(4R)を設立しており、今回の実証事業のために開発したシステムの蓄電池部分には、4Rが開発した「EVリユース電池を安全に、最大限利用する制御技術」が使われている。

使用するEVリユース電池はEVから回収後、4Rで検査・整備を行い、安全性と性能を確認した上で納入する。

蓄電池システムは「日産リーフ」16台分のリユース電池とし、最大24台分まで増設可能。隣接するメガソーラーの出力安定化(出力変動抑制)の実証や、需要家側に設置した蓄電池による系統レベルの変動抑制を確かめるほか、災害時に活用する非常用蓄電池システムとして活用する。