ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

即納体制整備し市場拡大に対応

堀場製作所、インドで試薬工場竣工、物流最適化

2014年2月18日 (火)

メディカル堀場製作所、インドで試薬工場竣工、物流最適化堀場製作所は17日、インド北部のウッタラーカンド州で血液検査装置に使う試薬の工場が竣工した、と発表した。試薬生産能力は年間2000トンで、インド市場向けに供給し、物流の最適化を図る。

同社は2012年から同国の医用分野に本格参入しており、試薬の即納対応と品質管理の強化を図ることで、事業基盤の強化を進める。インドでは病院数の増加や医療サービスの向上で、医療機器市場の成長が年率2桁を続けており、同社では医用事業の注力市場に位置付け、事業拡大と試薬の販売増による利益水準の向上を狙う。

06年に現地法人を設立して以来、自動車計測機器事業を中心に拡販を進めてきたが、所得水準の向上を背景に医療機器市場でも年率2桁のペースで成長が続くと予測されていることから、市場の成長に対応。

同国北部のウッタラーカンド州で12年に試薬工場の新設工事を始めると同時に、日本国内で高いシェアを持つ小型の血球計数装置を発売し、医用事業を本格化させてきた。

現地試薬工場が立ち上がることで、フランスから空輸していた試薬を、即納体制が実現できる現地生産に切り替え、市場ニーズに合った製品投入と迅速なアフターサービス体制を整える。

新工場の試薬供給能力は年間2000トンで、総投資額は人員増も含めて2億円。チベットやネパールに連なるヒマラヤ山脈麓に位置し、きれいな水が確保しやすいため、大量の水が必要な試薬生産に適している。首都ニューデリーから160キロと主要市場に近く、スピーディーな試薬供給体制を構築する。

■新工場の概要
所在地:インドウッタラーカンド州ハリドワール県
構造:鉄筋3階建て
敷地面積:450平方メートル
延床面積:710平方メートル
従業員:16人(すべて現地雇用)
主な設備:試薬工場(製造・貯蔵タンク)、事務エリア