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ラミネーション製品の製造・販売網を強化

黒田精工、ユーログループと提携、北米に合弁会社

2014年3月4日 (火)

荷主黒田精工は3日、世界的なラミネーションメーカーのユーログループと提携したと発表した。

黒田精工がユーログループに対して金型の提供、独自の型内積層技術を供与するとともに、ユーログループの世界的な製造・販売ネットワークを使ってグローバルにモーターコアなどのラミネーション製品を販売していく。また、ユーログループの世界各地のラミネーション拠点で金型の保守サービスなどを黒田精工が提供することも今後、検討していく。

提携の一環として、米国テネシー州パリスにモーターコアなどのラミネーションを行う合弁会社「Eurotranciatura U.S.A.」を設立。黒田精工が10%、ユーログループが90%を出資した。合弁会社は新たに工場を設置するのではなく、米国のコンプレッサーメーカーの既存ラミネーション部門を買い取る形で、3日から操業を行っている。

売却元のコンプレッサーメーカーへの部品の供給は、ラミネーション部門の買い取り後も長期契約に基づき継続し、これがこの合弁会社のベース事業となる。黒田精工、ユーログループの北米の顧客に対する製品供給を合弁会社から行うことにより、規模を拡大していく。

黒田精工はこれまでも金型、ラミネーション製品の製造・販売を日本国内、マレーシア・中国で展開してきたが、ハイブリッド自動車などのエコカー向けモーターコアや、海外でラミネーション製品調達の要請が高まっていることを受け、提携と北米合弁会社の設立によって製造・販売ネットワークを強化することにしたもの。