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コスト増・為替変動リスク回避へ中国工場から生産移管

大泉製作所、青森県の物流拠点を工場に改装

2014年3月6日 (木)

拠点・施設大泉製作所は6日、国内主力生産子会社のセンサ工業(青森県八戸市)が、青森県五戸町で新たに五戸工場を建設し、4月1日から本格稼働を開始すると発表した。

新工場は、これまで物流センターとして使用していた建物を生産工場に改装したもので、今後は国内家電メーカー向け温度センサーの生産を中国工場から移管する。

これにより、中国で課題となっていた人件費の上昇や為替変動リスクに左右されず、生産管理やタイムリーな製品納入を行うことが可能になる。

五戸工場の生産能力は中国工場で日本向けに生産している量の40%だが、移管が容易な製品を優先しており、今後も取引先と協議を継続して国内生産を拡大する方針。

同社グループは、2004年から中国広東省東莞市の100%子会社で中国国内向け、ASEAN地域、日系、非日系の大手家電メーカー向けの温度センサを一括生産していたが、中国で人件費の上昇と直近の元高・円安の影響により、日本向け製品の円換算コストが急激に増加し、収益低下の大きな要因となっていた。

■五戸工場の概要
生産品目:エアコン・冷蔵庫・工作機器・医療機器の温度センサ
生産能力:最大1600万個/年
主要設備:リード線加工機、新型高速自動はんだ付機、キュアコンベア炉、ケーシング自動機
投資額:2億円
所在地:青森県三戸郡五戸町愛宕後25-7
本格稼働開始時期:2014年4月-

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