森永乳業、ドイツ子会社が新工場、207億円投資

荷主森永乳業は10日、ドイツ子会社のミライ社が所有地に新工場を増設すると発表した。

新工場は、敷地面積16万平方メートルにホエイ蛋白濃縮物、乳糖などの乳原料製品を製造する工場（延床面積3万平方メートル）を建設するもので、投資額は2019年までに1億4500万ユーロ（207億8300万円）を計画している。月内に着工し、16年1月から段階的に稼動させる。

既存の工場設備の一部が老朽化していることに加え、旺盛な需要に対応するために新工場棟を増設するもので、増設によりミライ社の製造量は20年に年間10万トン（現行比25％増）となる。これに伴い、ミライ社の売上高も20年に50％増の年間1億9000万ユーロ（272億3400万円）に伸ばす計画。

森永乳業では、ミライ社のホエイ事業を今後、欧米、アジア、アフリカ市場に積極展開する方針だ。