日清食品HD、モロッコに現地法人を設立

フード日清食品ホールディングスは14日、モロッコで100％出資の現地法人「マグレブ日清」を設立し、3月からモロッコ、アルジェリア、チュニジアのマグレブ諸国で即席麺の販売を開始すると発表した。

即席麺の世界総需要は2012年に1000億食を突破したが、アフリカ地域を含む新興国がその成長をけん引している。3か国合わせたマグレブ諸国の人口は8000万人、1人当たりのGDP（名目）が3000-5500米ドルとアフリカ諸国の中では高い水準にあることから、即席麺の急速な需要拡大が期待されるとして、現地法人の設立を決めた。

同社はマグレブ諸国の即席麺の消費量が5年後に年間3億食を超えると推定しているが、即席麺を製造している会社がまだ存在せず、市場が形成されていないことから、市場が確立する前に早期参入することで先行優位を確立する狙い。