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エア・ウォーター、川崎市にヘリウムガス充てん工場

拠点・施設エア・ウォーターは22日、同社グループの日本ヘリウム(川崎市川崎区)が、川崎市にヘリウムガスを充てんする新工場を建設し、同日竣工したと発表した。

新工場では、日本ヘリウムが独自に設計開発したガス回収システムを導入することで、従来のロスを大幅に削減し、製造量の増加を実現した。液体ヘリウムの納期短縮などにより競争力のある製品を市場に供給できる体制を整えた。

また新工場の稼働に合わせて、新たにキセノンなどのレアガスを小分け充填する設備を導入し、高付加価値な製品を市場に供給する。

日本ヘリウムは、1969年7月に設立し、日本で最初の特殊断熱コンテナによる液化ヘリウムの長距離海上輸送に成功したヘリウムメーカー。光ファイバーや半導体、液晶パネルの製造、医療用MRIに欠かせないヘリウムは、大気中に含まれる量が極めて少なく、米国をはじめ世界数カ所の天然ガス田からしか産出できない「希少な天然資源」となっている。

同社では、コンテナで輸入した液体ヘリウムをデュワーと呼ばれる液体ヘリウム専用容器に小分け充てん、またはガス化したヘリウムをシリンダーなどへ小分け充てんし、全国の産業・医療分野のユーザーへ供給している。