LOGISTICS TODAY|国内最大の物流ニュースサイト

9月の気温、過去122年間で最高

話題気象庁が15日発表した9月の世界の平均気温は、統計を開始した1891年以降の122年間でもっとも高い記録(これまでの最高は2009年)となったことが分かった。

9月の世界の平均気温(陸域の地表付近の気温と海面水温の平均)の偏差(速報値)は+0.24℃と、9月の気温としては統計を開始した1891年以降の122年間で最高値となった。これまでの最高値は2009年の+0.22℃。

9月の平均気温が高かった地域は、陸域では日本付近のほか、シベリア、ヨーロッパ東部、北米西部、南米南部、海域では太平洋の熱帯域や北西部、インド洋、北大西洋など。

これらの陸域で気温が高かったのは、高気圧に覆われて晴れたことや暖気の流入などの影響があったこと、太平洋熱帯域の海面水温が高かった要因は、今夏に発生したエルニーニョ現象の影響が考えられるという。

長期的には9月の世界の平均気温は100年あたり+0.60℃の割合で上昇しており、近年は高温の月が現れやすくなっている。その要因としては、二酸化炭素などの温室効果ガスの大気中濃度の増加に伴う地球温暖化や、十年-数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動が重なっているものと考えられる。

なお、9月の日本の平均気温の偏差も+1.92℃で過去最高だった。長期的には100年あたり+1.15℃の割合で上昇している。

■世界、日本の年平均気温、月平均気温(気象庁ホームページ)
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/index.html