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住友ゴム、南アでタイヤ外社を買収

M&A住友ゴム工業は29日、拡大が見込まれるアフリカ市場へのタイヤ供給のため、南アフリカの「アポロタイヤ南ア社」を買収すると発表した。

親会社のインド・アポロタイヤ社と合意したしたもので、ダンロップブランドタイヤをアフリカ30か国とインド洋2か国で販売・製造する権利のほか、アポロ南ア社の販売網、レディスミス工場を総額6000万米ドル(60億円)で取得する。

アポロ南ア社は、アポロ社が2006年に当時のダンロップタイヤズ・インターナショナル社を買収して設立したもので、アフリカ、インド洋の32か国で販売権を持つダンロップブランドを中心に、南アではトップクラスのシェアと認知度を持っている。

一方、住友ゴムグループはアフリカ20か国でダンロップブランドの商標権を持ち、アフリカ以外の地域で生産した製品を輸出・販売している。

今回の買収で、アフリカ全土でダンロップブランドの使用権を確保し、南アに製造拠点を持つことにより、アフリカ地域のタイヤ販売事業を拡大、グローバル展開を加速させる。

9月からレディスミス工場を同社の南ア製造拠点として運営し、16年には乗用車用、ライトトラック用タイヤを合わせて日産1万2000本の生産能力とする。