調査・データ財務省と内閣府が12日に公表した1-3月の法人景気予測調査結果によると、運輸・郵便業の「自社の景況判断」BSI(%ポイント、全四半期と比較して上昇から下降を差し引いたもの)は、大企業が1-3月マイナス6.7P、4-6月プラス6%P、7-9月プラス12.7Pとなり、1-3月の落ち込みから4月以降は上昇を見通す事業者が多いことがわかった。
運輸・郵便業の中堅企業は1-3月マイナス17.2P、4-6月プラス6.3P、7-9月マイナス0.9P、中小企業は1-3月マイナス14.9P、4-6月プラス1.3P、7-9月マイナス3P――と、4-6月までは大企業と同様に回復するが、7月以降は小幅ながら再び落ち込むとの見通し。
自社ではなく業界全体の景況判断BSIは、運輸・郵便の大企業で1-3月のプラス6Pから順調に上昇し、7-9月には11.3Pまで改善する見通し。中堅、中小企業でも1-3月はそれぞれマイナス12P、マイナス3.9Pと下降が上回ったものの、4月以降は上昇に転じる。
■運輸・郵便業(大企業)の景況判断などのBSI
BSI | 1-3月(%ポイント) | 4-6月(%ポイント) | 7-9月(%ポイント) |
---|---|---|---|
自社の景況判断 | ▲6.7 | 6 | 12.7 |
国内の景況判断 | 6 | 8.5 | 11.3 |
売上高判断 | ▲1.8 | 7.1 | 16.5 |
経常利益判断 | ▲10.6 | 5.7 | 13 |
国内需要判断 | ▲1.4 | 8.2 | 16.3 |
海外需要判断 | 3.5 | 16.9 | 10.9 |
販売価格判断 | ▲2.5 | -0.7 | 1.1 |
仕入れ価格判断 | ▲1.1 | 11 | 10.6 |
資金繰り判断 | 0.7 | 2.1 | 0.4 |
金融機関の融資態度判断 | 3.9 | 2.1 | ▲0.7 |
設備判断 | 1.4 | 2.5 | 3.2 |
従業員数判断 | 14.1 | 6.4 | 6.4 |
臨時パート判断 | 6.7 | 0.7 | 0.7 |