財務・人事飯野海運が30日に発表した前3月期決算は、外航海運業で安定収益を確保して減益となった不動産業をカバーし、全社の営業利益が16.7%増加した。
主力の外航海運業は、オイルタンカー部門で支配船腹を中長期契約に継続投入し、安定収益を確保。VLCC1隻を有利条件で売却した。また、プロダクトタンカー、大型ガスキャリア部門でも収益が安定、セグメント利益が80.2%増の32億8500万円となった。利益規模で外航海運を上回る不動産業のセグメント利益は4%減の40億5100万円にとどまった。
中国での景気減速やドライバルク市況の低迷が続いていることなどから、今期は売上高は1000億円(0.2%減)、営業利益70億円(12.3%減)、経常利益60億円(16.6%減)、最終利益40億円(23.3%減)を見込む。
[飯野海運]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減率(%) | ||
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売上高 | 100,177 | 96,701 | 3.6% | |
営業利益 | 7,986 | 6,846 | 16.7% | |
経常利益 | 7,194 | 5,953 | 20.8% | |
当期純利益 | 5,213 | 4,920 | 6.0% |