ロジスティクス鴻池運輸が10日発表した4-6月期連結決算は、飲料製造請負業務が好調に推移したほか、空港関連分野のグランドハンドリング業務が伸長して4.6%の増収となった。営業利益も、燃料価格の下落や配送網見直しによる配送効率の向上で14.7%の増益につなげた。売上高営業利益率は前年同期の4.2%から4.6%へと改善した。
売上の7割近くを占める複合ソリューション事業では、鉄鋼分野で営業拠点の増設により新規業務が増加した一方、顧客の粗鋼生産量減少に伴い原料輸送業務、生産工程請負業務が減少し、ほぼ前年並みの水準にとどまった。
しかし、食品分野で飲料などの製造請負業務、流通加工業務が好調に推移したほか、訪日外国人観光客の大幅な増加に伴うグランドハンドリング業務の伸長、羽田空港の貨物取扱業務の好調などで6.2%の増収となった。昨年、荷動きが低調だった加工食品などの食品スーパー向け商品の取扱業務が反動で増加したことも重なり、部門利益は10.6%増の35億8800万円となった。
中間期の業績予想に対する進捗度は、売上高が48.9%、営業利益・純利益がともに54.4%となった。
[鴻池運輸]2016年3月期第1四半期連結決算(単位:百万円)
2016年3月期第1四半期 | 2015年3月期第1四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 62,004 | 59,252 | 4.6% | |
営業利益 | 2,831 | 2,468 | 14.7% | |
経常利益 | 2,886 | 2,540 | 13.6% | |
当期純利益 | 1,631 | 1,448 | 12.7% |