ロジスティクス鴻池運輸が11日に発表した9月中間決算は、中国経済の減速にともなって国際物流事業の収益性がやや悪化したものの、主力の複合ソリューション事業と国内物流事業でカバーし、増収増益となった。
売上の3分の2を占める複合ソリューション事業では、新設した食品物流拠点が業績に寄与したほか、九州産交運輸の連結化で医療品配送業務が増え、関西空港で国際線が増便となったことに伴い地上業務が伸長したことで部門収入が5%拡大。利益も10.8%増と堅調に推移した。
国内物流事業では、配送先店舗数の増加でコンビニエンスストア向け商品取扱業務が好調となり、オフィス用品の配送センター業務が増加したことと合わせて部門収入が1%増加。自社車両の大型化による用車コストの削減、不採算事業からの撤退が加わり、利益は83.5%増の10億400万円と大幅に改善した。
[鴻池運輸]2016年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)
2016年3月期第2四半期 | 2015年3月期第2四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 126,120 | 121,175 | 4.1% | |
営業利益 | 5,734 | 5,120 | 12.0% | |
経常利益 | 5,779 | 5,182 | 11.5% | |
当期純利益 | 3,371 | 2,966 | 13.7% |