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愛知県、江南市の廃棄物収集運搬業者に事業停止命令

行政・団体愛知県は14日、同県江南市の倉衛工業に対し、産業廃棄物と特別管理廃棄物の収集運搬事業すべてを60日間停止するよう命じた。

県の発表によると、倉衛工業は2014年5月頃から15年4月頃まで、排出事業者26社から産業廃棄物に分類される「グリストラップ汚泥」74.77立方メートルを一般廃棄物の「し尿を含む浄化槽汚泥」に混合して引き取り、一般廃棄物処理施設とされるし尿処理施設へ搬入した。

同社は産業廃棄物収集運搬業の汚泥関連の積み替え保管の許可を得ていないにもかかわらず、産廃汚泥を自社の中継槽に積替えて保管したことから、無許可で事業範囲の変更を行ったと認定。

さらに、一般廃棄物以外の搬入が許されていないし尿処理施設へ、産廃汚泥と一廃汚泥の混合物を一般廃棄物として搬入し、「みだりに産業廃棄物を投棄した」ほか、排出事業者から産業廃棄物管理票の交付を受けずに産廃汚泥の処理を引き受けた。

さらに、排出事業者と委託契約を結ばず、産業廃棄物管理票の交付も受けずに産業廃棄物の収集運搬を引き受けたことを「排出事業者が違反行為を行うことを助けた」と認定した。