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東芝、定格出力700Wの水素燃料電池システムを商用販売

環境・CSR東芝燃料電池システムは8日、山口県の「やまぐち産業戦略研究開発等補助金」事業で開発検証を完了した次世代型の定格出力700W水素燃料電池システムの商用販売を開始した。

この製品では、2014年度に山口県事業で開発したモデルをベースとして開発を進め、世界最高水準の発電効率55%を実現。水素をそのまま燃料とするため、CO2をまったく発生させずに発電できるほか、1-2分という短時間で発電を開始できるのが特徴。

今後、東芝の自立型水素エネルギー供給システム「H2One」や、再生エネルギーを利用したビル施設、水素ステーションなどの需要に対応していく。

東芝では今月から周南市で、15年度の山口県事業で開発した出力3.5キロワットの純水素を使用した燃料電池システムの実証試験を開始。実証機は、商用販売を開始する定格出力700W水素燃料電池システムと同等の性能、特長を備えており、実験を通じて稼働データを収集するとともに、運転方法や適用メリットなどを検証し、17年度中の商用化を目指す。