ロジスティクス鴻池運輸が10日発表した4-6月期決算は、食品向け新規拠点の開設で取り扱い量を伸ばし、鉄鋼分野でも工事業務を獲得、空港のグランドハンドリング業務も好調を持続したことで、増収増益となった。
2016年4-6月期決算 |
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当期実績(百万円) | (前年同期比) | 対売上高利益率 |
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売上高 | 64,675 | 4.3% | |
営業利益 | 3,123 | 10.3% | 4.8% |
経常利益 | 3,141 | 8.8% | 4.9% |
当期純利益 | 2,238 | 37.1% | 3.5% |
国内物流は、北海道エリアで洋菓子の取扱量が増えたほか、コンビニエンスストア向け商品取扱業務、オフィス用品取扱業務が好調を維持した一方、アパレル物流が伸び悩み、売上高はほぼ前年並みの水準にとどまった。アパレル物流の不振に加え、機械設備のスポット運搬業務が減少、熊本地震の影響で子会社の生鮮貨物業務が一時的に減少したこともあり、部門利益は6.9%の減益となった。
国際物流は、世界的な運賃の下落で海上輸送が厳しい状況となったものの、中国、ベトナム向け工作機械輸出が増加し、インド向け製造設備輸送業務を獲得、タイ子会社で冷菓取扱業務が伸長したことを受け、1.1%の増収を確保。前年発生していた米国西海岸の港湾労働者ストライキ問題への対応コストが解消し、部門利益は68.1%増と大きく改善した。
通期は売上高2660億円(5.3%増)、営業利益110億円(7.2%増)、経常利益111億円(3.6%増)、最終利益68億円(6.1%増)を見込む。