ロジスティクス鴻池運輸が11日に発表した9月中間決算は、生産請負を中心とした同社の主力事業である複合ソリューション事業で鉄鋼・食品・空港関連の3分野がいずれも伸長し、新拠点費用が発生した国内物流事業の減益分を吸収、全体の営業利益は9.8%の増益となった。
国内物流事業は、配送センターの移転に伴い受託エリアを拡張。この新配送センターの立上げ費用が減益要因となり、セグメント利益は3.9%のマイナスとなった。
主力の複合ソリューション事業のうち、鉄鋼関連は新規拠点で生産工程請負業務がスタートしたほか、顧客工場内での製造設備増強工事、火力発電所向け設備製造据付業務の獲得、ASRリサイクリング鹿島の連結化で堅調。
食品関連も飲料の製造工程請負業務、新規開設拠点における配送センター業務が伸びた。空港関連は関西国際空港の国際線増便に伴うグランドハンドリング業務が増えたほか、機内清掃業務の新規受注が寄与。セグメント利益は75億9900万円と、全社を上回る利益を計上し、国内物流の減益分をカバーした。
2016年9月中間決算 |
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当期実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 | 直近3か月(百万円) | 前年同期比 |
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売上高 | 130,116 | 3.2% | 65,441 | 2.1% | |
営業利益 | 6,296 | 9.8% | 4.8% | 3,173 | 9.3% |
経常利益 | 6,408 | 10.9% | 4.9% | -- | -- |
当期純利益 | 4,248 | 26.0% | 3.3% | -- | -- |