ロジスティクス鴻池運輸が15日発表した2017年3月期決算は、鉄鋼分野が持ち直し、食品分野も好調を維持するなどして売上高は前期比2.3%増の2583億3200万円となった。
前期は主に食品を取り扱う北関東流通センターを増築するなど、国内営業拠点の拡充に注力。海外では、拡大するインドの鉄道コンテナ輸送市場へ新規参入するための新会社を設立したほか、国内鉄鋼事業で培った重量物輸送を展開。将来的にエンジニアリング・保全業務などの工程請負業務に取り組むため、タイに現地法人を立ち上げた。
主力の複合ソリューション事業は増収増益となったが、国内物流は個人消費の低迷でアパレル製品の取り扱いが減少し、不採算業務からの撤退もあって1.1%の減収、セグメント利益も配送センター立ち上げコストがかさみ、20.2%の減益となった。国際物流も4.1%の減収、23.1%の減益。
今期は売上高2781億円、営業利益110億円、経常利益113億円、最終利益70億円を見込む。
■2017年3月期
期初からの累計実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 258,332 | 2.3% | |
営業利益 | 10,232 | -0.3% | 4.0% |
経常利益 | 10,721 | 0.1% | 4.2% |
最終利益 | 7,310 | 14.0% | 2.8% |