財務・人事福山通運が8日発表した2018年3月期第1四半期(4-6月)決算は、全国ネットワーク網の強化などの業容拡大を図りつつ生産性向上に取り組んだが、外注費を中心にコスト負担が重く増収減益となった。
主力の運送事業は、4月に奈良支店、5月に気仙沼営業所を開設し、輸送網の整備を図り、企業間物流への特化と荷物構造の変化に伴う運賃システムの改善に取り組んできた。
さらに名古屋-北九州・福岡間で専用貨物列車の運行を開始し、幹線輸送モードの多様化とモーダルシフトや労働時間の緩和も行った。
一方で、外注費を中心にコスト負担が重くのしかかり、1.5%の増収だったものの、セグメント利益は11.5%の減益となった。
流通加工事業では、新規案件の開拓に取り組むととも、既存施設の稼働率の向上による収益性の改善に努めて1.3%の減収だった。セグメント利益は0.8%の増益。国際事業は、中国・東南アジアからのフォワーディング事業や通関事業が好調に推移したほか、ASEAN域内でのクロスボーダートラック輸送も輸送ルートの拡大を図り、44.2%増収、セグメント利益2.8倍増となった。
通期予想に対する進捗は、売上高24.9%、営業利益23.8%とやや下ブレで推移。
■2018年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 64,142 | 2.1% | |
営業利益 | 2,635 | -7.4% | 4.1% |
経常利益 | 3,222 | -5.8% | 5.0% |
当期利益 | 2,084 | -28.7% | 3.2% |