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日通、ワンビシののれん減損響き最終益82%減

財務・人事日本通運が27日に発表した前3月期連結決算は、売上高が1兆9953億円と前の期に比べ1310億円、7%の増収、営業利益は702億円(22.4%増)、経常利益も743億円(16.6%増)と増益を確保した。

しかし、最終利益は65億円と前年度に比べ299億円、率にして82.1%の減益で着地した。特別損失としてワンビシアーカイブズののれんなどの減損損失を517億円計上したのが影響した。このうちワンビシアーカイブズののれん、固定資産に関連する減損損失は445億円となり、当初見込んだ損失額を下回った。

ロジスティクス事業は日本が航空輸出貨物、自動車運送の取り扱いが堅調に推移し4.1%の増収、18.9%の増益。米州は9%の増収を確保したものの、利用運送費の高騰で6%の減益。欧州は21.1%の増収、利益も2倍増。東アジアは15.5%の増収、65.2%の増益。南アジア・オセアニアは21.4%の増収、36.6%の増益となった。

警備輸送は4.5%の増収、82.6%の増益。重量品建設は1.3%の増収、4.6%の増益。物流サポートは9.7%の増収、17%の増益となった。

今期は売上高2兆800億円(前期比4.2%増)、営業利益770億円(9.6%増)、経常利益810億円(8.9%増)、最終利益450億円(6.9倍増)を見込む。

■2018年3月期

 
累計(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
1,995,3177.0%
営業利益
70,26922.4%3.5%
経常利益
74,39516.6%3.7%
当期利益
6,534-82.1%0.3%