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SBS、既存案件拡大し上期7.5%増収

財務・人事SBSホールディングスは10日、リコーロジスティクスの買収を踏まえた通期業績見通しの修正を発表した。従来予想から売上高を420億円、営業利益を5億円それぞれ上方修正した。これにより、通期は売上高2020億円(前期比32.1%増)、営業利益75億円(20.4%増)、最終利益40億円(10%減)を見込む。

リコーロジ買収分の影響がない最後の四半期決算となった6月中間決算(10日発表)は、売上高が771.8億円(7.5%増)、営業利益が23.4億円(34.1%増)と堅調。主力の物流事業で人件費、燃料費、傭車費などのコストが上昇したものの、既存案件の拡大で吸収しきった。

不動産事業も賃貸物件がほぼ満床稼働するなど、足下の業績が堅調に推移。下期はこうした傾向が継続するのに加え、リコーロジの7月1日から12月末まで6か月分として370億円を上乗せし、通期売上高で初めて2000億円台に乗せる。

一方、リコーロジスティクスの買収費用として借り入れた資金の支払利息が増加し、固定資産の減損リスクや税金費用の増加を織り込み、通期最終利益は4億円引き下げて40億円と4.4億円程度の減益を予想している。

同社の鎌田正彦社長は、10日開いた決算説明会で、買収したリコーロジスティクスとのシナジープロジェクトとしてB2B配送事業などに注力し、これまで首都圏や関西圏などにとどまっていた受託エリアを全国展開していく考えを示した。

■2018年12月期第2四半期

 
累計(百万円)
前年同期比
対売上高利益率
売上高
77,1787.5%
営業利益
2,33734.1%3.0%
経常利益
2,2338.6%2.9%
純利益
1,221-13.9%1.6%