財務・人事鴻池運輸が10日発表した、2019年3月期第1四半期(4-6月期)決算は、主力の複合ソリューション事業で減益となったものの、国内・国際物流事業がカバーし、全体では増収増益となった。
複合ソリューション事業は、空港関連分野について、グランドハンドリング業務等を行う新規連結会社や新規受託空港での業務開始により増収。鉄鋼関連分野も製鉄所内生産工程付帯業務や自動車エンジン用部品生産業務の増加、タイで鋼材輸送を行う新規連結会社の寄与により増収となった。食品関連分野では、飲料などの配送センター業務が堅調に推移したほか、生活関連分野で空調機器の取扱量伸長により、部門全体の売上高は504億2500万円で8%増加した。
セグメント利益は再資源化設備の定期修理による取扱量減少や、軽油単価上昇に伴う費用増の影響により、38億3000万円(3%減)と減少した。
一方、国内物流事業は、顧客センター内でのオフィス用品取扱量や冷凍冷蔵食品の保管、配送取扱業務増加により売上高は122億5500万円(2.9%増)、セグメント利益は5億7000万円(57.3%増)と好調に推移。
国際物流事業は、米国向け製造設備用部品の輸出業務増加やインド子会社での鉄道貨物輸送取扱量増、中国でのフォワーディング業務が好調に推移したことで売上高が91億9500万円(10.6%増)となった。セグメント利益は、米国子会社での冷凍冷蔵食品取扱量増加や前年発生の倉庫修繕費の解消により3億4400万円(89.4%増)と伸長した。
■2019年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 71,876 | 7.4% | |
営業利益 | 3,304 | 9.0% | 4.6% |
経常利益 | 3,412 | 8.7% | 4.7% |
純利益 | 2,079 | 6.4% | 2.9% |