調査・データアデコは16日、人手不足が深刻化する運送業界で正社員、契約社員として勤務する全国のトラックドライバー400人を対象とした「働き方」に関する調査結果を発表した。長距離と短距離のドライバーそれぞれ200人に対し、9月26日から30日にかけてインターネット上で調査した結果をまとめたもので、5人に1人が「睡眠不足や疲労が原因で事故を起こした」「起こしそうになったことがあった」と回答した。
6割は「稼働日の平均的な睡眠時間」が6時間未満と短く、5割は「年間の有休取得数」が5日未満にとどまっていることがわかった。また「悩み」としてもっとも多く挙げられたのは、「給与が低い」ことだった。
■8-13時間未満が6割占める、1日あたりの平均的な拘束時間
また、15時間を超えることができるのは「週に2回まで」となっているにもかかわらず、20.8%は「3回以上ある」と回答。「15時間を超えることはない」という回答は49%とほぼ半数にとどまった。「運転開始後4時間以内または4時間経過直後に30分以上の休憩などを確保しなければならない」とされている連続運転時間については、「1回の連続運転時間が4時間を超えることがひと月に何回ぐらいあるか」との質問に対し、「1回以上ある」が4割(39.5%)に上った。24%の運転手は「5回以上ある」と答えていた。
■悩みは給料の低さ
「悩んでいること」を尋ねた質問でもっとも多かったのは「給与が低い」で、6割以上となる61.3%に達した。また「個人としての年収」については4割(39%)が「400万円未満」、3割(26.8%)が「400万円以上500万円未満」で、「500万円以上700万円未満」も21.3%と2割を超えた。