調査・データX Mile(クロスマイル、東京都新宿区)は28日、住宅建設現場で作業や監督に従事する487人を対象に実施した暑さ対策調査の結果を発表した。今後さらに暑さが厳しくなった場合、仕事の継続に「不安がある」とした回答は61.0%、「続けられる自信がない」は12.7%で、合計73.7%に達した。暑さによる作業負担が、安全面だけでなく人材の定着や工期にも影響している実態が浮かんだ。
夏場の暑さで仕事のパフォーマンスが低下すると答えた人は86.2%だった。暑さを原因とする体調不良を経験した人は62.4%、作業の遅延を経験した人は73.1%に上った。納期が遅れた経験があるとの回答も45.2%を占め、猛暑が住宅建設の進捗に影響を及ぼしている可能性がある。
暑さを理由に仕事を辞めたいと思った経験がある人は55.9%で、屋外作業を中心とする190人に限ると61.6%に上昇した。周囲で暑さを理由に退職した人を見聞きしたとの回答は35.9%だった。同じ給与水準であれば、夏場の暑さが少ない仕事へ転職したいとする人も53.0%に達した。近年の暑さが現場職の採用難に影響していると感じる人は68.6%だった。
勤務先で実施されている対策は「ファン付き作業服支給」が42.5%で最も多く、飲料支給と塩分補給品の支給がそれぞれ38.4%、休憩時間の増加が31.8%と続いた。一方、現場が最も期待する「暑さ手当」の実施率は4.7%にとどまった。希望する対策では、暑さ手当が22.2%で最多となり、ファン付き作業服支給の15.8%、工事時期の見直しの15.2%を上回った。
同社の求人サービスでは、暑さ対策を掲げる求人が2026年7月時点で388法人、744件となり、前年同期の189法人、306件から法人数は2倍、求人数は2.4倍に増えた。猛暑・酷暑手当の支給や飲料の配布、ファン付き作業服の貸与、製氷機や冷風機の設置などがみられるという。
調査は26年7月にインターネットで実施した。同社は統計的な厳密性を担保した調査ではなく、傾向を把握するための参考データとしている。
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