財務・人事川崎汽船が4月30日に発表した前3月期決算は、営業利益が93.8%増と大幅に改善し、最終利益も56%増の166億4200万円を確保した。
売上高に占める比率が最も大きいコンテナ船部門は、運賃市況の悪化から営業損益が1億円の赤字(前期は66億円の黒字)へ転じた。一方、同部門に次ぐ売上規模の不定期船部門はドライバルク、自動車船、エネルギー資源輸送、近海・内航がいずれも増益となり、部門利益は71.5%増の413億円を叩き出した。海洋資源開発・重量物船部門は赤字幅が21億円拡大し、45億円の損失。
今期は売上高1兆2300億円(前期比0.5%増)、営業利益360億円(24.8%増)、最終利益180億円(8.2%増)を見込む。為替レートは1ドル100円、燃料油価格は1MT(メトリックトン)当たり6210米ドルを想定する。
[川崎汽船]2014年3月期連結決算(単位:百万円)
2014年3月期 | 2013年3月期 | 増減 | |
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売上高 | 1,224,126 | 1,134,771 | 7.9% |
営業利益 | 28,854 | 14,886 | 93.8% |
経常利益 | 32,454 | 28,589 | 13.5% |
当期純利益 | 16,642 | 10,669 | 56.0% |