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常石造船、180隻目のカムサマックスバルカーを引渡し

荷主常石造船(広島県福山市)は20日、傘下の中国・常石集団(舟山)造船で8万1600メトリックトン型ばら積み貨物船「アトロトスヘラクレス」を竣工し、船主の「CHIJIN SHIPPING S.A.」(パナマ)に引き渡したと発表した。

アトロトスヘラクレスは、常石造船が2004年に開発したカムサマックスバルカーで、05年に常石造船本社工場で1番船を竣工して以来、グループ累計で建造180隻目。

パナマ運河を通行できる最大船型のパナマックスバルカーの載貨重量を、常石造船が業界でいち早く従来の7万トン級から8万トンを超える8万2000トンに増加させ、輸送効率を高めた船型。カムサマックスバルカーの命名は、船の長さを、ボーキサイトの主要積出港のギニア・カムサール港の入港制限に対応する229メートルとしたことに由来している。

■「アトロトスヘラクレス」の概要
船種:8万1600MT型ばら積み貨物船カムサマックスバルカー
船名:ATROTOS HERACLES(アトロトスヘラクレス)
長さ:229メートル
船幅:32.26メートル
深さ:20メートル
載貨重量トン:8万1922メトリックトン
総トン数:4万3007トン
主機:三井MANB&Wディーゼル機関6S60ME-C8.2
航海速力:14.5ノット(常用出力)
建造工場:常石集団(舟山)造船有限公司