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村田製作所、ルネサスのパワーアンプ事業を取得へ

産業・一般村田製作所とルネサスエレクトロニクスは29日、村田製作所がルネサスのパワーアンプ事業、ルネサス東日本セミコンダクタの長野デバイス本部(長野県小諸市)の事業を譲り受けることで基本合意したと発表した。両社は最終契約書の締結を経て、2012年1月1日をめどに譲渡を完了する。譲渡方法などは今後の協議で詰める。

 

村田製作所は、携帯電話端末向けFEM(フロントエンドモジュール)で世界トップレベルのシェアを保持しているが、パワーアンプを含めたアナログフロントエンドの複合化を進め、事業拡大するためパワーアンプ技術の強化を検討していた。

 

これまでルネサスのパワーアンプ事業は、主にパワーアンプ単品モジュールで端末メーカへ供給を行ってきたが、さらなる事業強化のためには「FEM部を含めた複合化への対応を早急に検討、実施する必要がある」と判断した。

 

こうした背景により、これまで両社は通信機器用部品の相互供給関係を強化して協業を進めるなどの可能性を検討。村田製作所がルネサスのパワーアンプ事業、パワーアンプの製造を手掛ける東セミ長野デバイス本部の事業を譲り受け、通信モジュール事業を進めることで基本合意したもの。