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中古大型トラック対象のファンドが登場、国内初

産業・一般リアライズカンパニー(東京都港区)と同社傘下のクロブは19日、中古大型トラックを対象とした「クロブトラック物流支援ファンド」を組成し、運用を開始したと発表した。大型トラックを対象としたファンドは国内で初めて。ファンド総額は30億円規模とする。

このファンドは、中古大型トラック・トレーラーなどの車両を主な投資対象として、ファンドで取得した車両などを運送会社にリースし、運送会社から徴収するリース料を源泉として投資家に安定的な配当を行う仕組みで、今後は新車も取り扱う。

中古車両は新車と比べて節税などの減価償却メリットが大きく、投資家にとっては運用利回りに優れ、需給バランスや取引相場の安定した投資対象となる。

耐用年数の長い住宅・建物などの不動産ファンドなどに比べ、短期間でメリットを享受できるほか、海外で運用されることの多い飛行機や船舶ファンドなどと異なり、為替変動リスクがないのも特徴。

運送会社では、資金を調達して車両を自社で購入・保有する経営が主流となっているが、車両故障のリスクがつきまとい、自動車税などの財務上の負担もかかってくることから、「ファンドの運用主体の管理に委ねることで平準化できる」ため、バランスシートなどの改善につながる、としている。