ロジスティクスエスラインが10日発表した2015年4-12月期連結決算は、主力の特別積み合せ貨物部門や家電・家具配送部門の取扱量が減少傾向で推移したものの、物量の減少をカバーする施策に取り組み、営業利益が47.8%の増益となった。
特積み部門は冬物衣料やタイヤなど冬用商品の販売不振を受けて輸送量が減少。家電・家具配送部門は、顧客の物流体制に変更があった影響で減少傾向を示したが、物量減を補うために、家具などの大型商品の宅配、引っ越しなどの「ツーマン配送」の配送エリア拡大など、収益確保に取り組んだ。
物流サービス部門では、先に新築したエスラインギフの名古屋第1・第2センター、スリーエス物流の本社第1センターが順調に稼働。今後は、物流加工業務で精度向上と時間短縮を目指した改善活動を進める。
中部地区では、以前から納品物流を行っていた衣料品量販店向けの寝装具ベンダーと新たな取引を開始するなど、指定物流業者としての優位性を活かした物流サービスを提供し、業績確保に努めた。
[エスライン]2016年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)
2016年3月期 第3四半期 | 2015年3月期 第3四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 33,732 | 33,168 | 1.7% | |
営業利益 | 1,230 | 832 | 47.8% | |
経常利益 | 1,294 | 934 | 38.5% | |
当期純利益 | 866 | 986 | -12.1% |