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阪神内燃機、すす発生なしの船舶用ガスエンジン完成

荷主阪神内燃機工業は26日、定格出力1422キロワットの船舶用ガスエンジンを完成させたと発表した。IMO(国際海事機関)のNOx3次規制をクリアし、PM(すす)を発生させない環境性能を持ちながら、現行のディーゼルエンジンの熱効率を上回るのが特徴。

このエンジンは現行の低4サイクルディーゼルエンジンをガスエンジン化したもので、低4サイクルエンジンとしては世界初のガスエンジン。2014年に開発に着手し、このほど完成した。

現行低4サイクルエンジンの出力、回転数域を踏襲し、その高信頼性を引き継いでいる。駆動部の基本構造は現ディーゼルエンジンと同一とし、燃焼室部をガスエンジン化した。

着火方式は点火プラグによるガス専焼電気着火方式を採用。性能面ではIMO(国際海事機関)のNOx3次規制を満たし、現ディーゼルエンジン以上の熱効率を確保した。

現在は試験を継続しており、9月のリリースを目指している。