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SBSHDがリコーロジスティクス買収

M&ASBSホールディングスは18日、リコーから物流子会社「リコーロジスティクス」の株式66.6%を180億円で取得し、連結子会社化すると発表した。譲渡期日は8月1日付。リコーロジスティクスの売上高(2018年3月期)は連結で717億2500万円となっており、SBSは同社を傘下に収めることで、まずは節目の2000億円を突破するとともに、目標としている「売上高3000億円」も視野に入ってくる。

リコーは残る持分33.4%すべてを同社が設立する共同持株会社(JV)に譲渡した上で、リコーの重要取引先である大塚商会にJVの株式の33.4%を譲渡。SBSに物流子会社を売却することで合理化を加速する。

リコーロジスティクスは3PL事業を柱として、リコーグループの物流全般を担っているほか、大塚商会の「たのめーる」を受託するなど、グループ外に対しても積極的に物流サービスを提供している。同社の出資構成は最終的にSBSが66.6%、リコーが22.2%、残る1割超を大塚商会が取得する枠組みとなる。SBSはリコーグループの物流を受託しつつ、大塚商会との接点を確保することになるという見方が可能だ。

買収後もリコーロジスティクスの常勤役員は全員留任し、経営の継続性を確保しつつ、SBSは非常勤役員を派遣し、グループの一体化と相乗効果の拡大に取り組む。