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日野、レンジャー2万台にリコール

行政・団体日野自動車は5月31日、中型トラック「レンジャー」のスペアタイヤキャリアに不具合があったとして、国土交通省にリコールを届け出た。対象は2万7003台。

吊り板の形状が不適切なため、当該キャリアにアルミホイール付タイヤを固定すると、走行中の振動でスペアタイヤが回転することがある。そのため、キャリアのチェーン部が捩じ切れて、スペアタイヤが脱落するおそれがあるという。

また、巻き取り機構の溶接が不適切なため、溶接強度のばらつきが大きく、十分な安全率を確保できていないものがあり、タイヤ固定時に正規の締付方法によらず過大なトルクで締め付けると溶接部が剥がれて、スペアタイヤが脱落するおそれがある。

全車両、スペアタイヤキャリアを対策品に交換する。「部品の準備に時間を要する」としてアルミホイール付車を優先に交換する。スチールホイール付車は、7月下旬から作業を開始する。さらに、顧客にスペアタイヤキャリアの取り扱い方法についての注意喚起を行う。