産業・一般
クレーンで吊り荷を移動する際、吊り荷には慣性が働くが、吊り荷はクレーン起動時には遅れて動き出し、逆にクレーンの停止時には停止位置よりもさらに前に進もうとするため、荷振れが生じてしまう。
この荷振れを低減するため、運転者は「追いノッチ操作」を行うが、運転者の経験やスキルによって、その精度には大きな差が現れることから、荷振れは重大な事故や災害につながるケースもある。
キトー制振制御クレーンは、インバーターによる制振制御機能によってクレーン運転者のスキルに頼ることなく荷振れの低減を実現したもので、熟練運転者に頼っていた作業を標準化し、より効率の高い作業環境を実現する、としている。
制振制御機能のON/OFFは手元の押しボタンスイッチで簡単に切り替えることができるため、運転者のスキルに応じて機能の活用を選択できる。