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石川工場のプリプレグ第1生産ラインは稼働開始以降、スポーツ・産業用途向けに製品を生産・供給してきたが、ボーイング社の設備認定を取得したことにより、今後は航空機向けプリプレグの生産比率を高めていく。
今回の設備認定取得により、ボーイング787型機の月産10機体制に対応した安定供給体制が整う。
同社グループでは「トレカ」プリプレグを愛媛工場、石川工場のほか、米国ワシントン州タコマ市で生産している。石川工場では、IT機器の筐体やボンネットやルーフなど自動車の外板の需要増に対応するため、2015年2月の生産開始に向けて第2生産ラインの建設を進めている。
さらに、ボーイング社が787型機の増産を公表したことから、同社プリプレグの需要拡大が確実となったため、「世界最適立地での増産」も検討を開始した。
同社では「今後もGRプロジェクトの中核を成す事業として、炭素繊維(川上)から、プリプレグに代表される中間基材(川中)・コンポジット(川下)に至る垂直統合型サプライチェーンを強化・拡充することで、炭素繊維複合材料事業の積極的な拡大に努めていく」としている。